丸本酒造株式会社

WHAT IS ORGANIC?

  • JAS 2007年取得
  • USDA ORGANIC 2009年取得
  • EU 2009年取得

 近年、私たちの暮らしの中で、野菜だけでなく、たくさんのオーガニック食品や、製品を見かけることが多くなってきました。
しかしながら、「オーガニック」や「有機栽培」という言葉は、知っていてもその内容や基準についてご存じでしょうか?

有機栽培は作物を植える前からはじまります

有機栽培は、化学肥料や農薬を使用せず2年以上(※多年生作物の場合は最初の収穫前3年以上)経過した健康な土で栽培を行います。また、田んぼや畑の周りに汚染源となる施設はないか、また農薬を散布している近くの田んぼや畑から農薬が飛散する恐れがないか、そのために十分な間隔があるかどうかを確認し、有機栽培を行い「有機農産物」として認められるには、国で定められた基準(有機JAS規格)を満たさなければいけません。
なおかつ農林水産省の登録認定機関の検査を受けて合格した物だけが認定マークを付けて「有機」「オーガニック」という表示を許可されます。

  • •認められた肥料や土壌改良資材のみで土作りをすること
  • •ほ場や施設、用具などに農薬や化学肥料の飛散・混入がないこと
  • •種まき、または、植え付け前2年以上、ほ場(畑)の土に農薬や化学肥料を使用していないこと
  • •有機栽培された種や苗を使用すること
  • •遺伝子組換えの種を使わないこと
  • •使用する肥料や資材は天然物質、または化学的処理を行っていない天然物質に由来するもの
  • •収穫後も有機以外のものと混ざったり、薬品などで汚染されないように管理すること

以上を含む全ての有機基準を満たした、有機農産物(加工食品)生産工程管理規程を運用することが認証基準です。

自然に寄り添う

 国際法的な有機の趣旨は「消費者保護」ではなく「地球環境保全」であり、SDGsの元祖となる国際基準です。
 つまり、オーガニックとは人の「安心・安全」だけではなく、美味しい農作物を育ててくれる「自然」に寄り添った農法です。
 その自然は土や水、生物、大気であり、その作物が育つ環境そのもので、
微生物が自然界にある有機物を分解し、それを植物が吸収して育ち、光合成で有機物を作る。そして私たち人間を含む動物はそれを食べて生きています。土の中でも、水の中でも、地球上の生命はすべて食物連鎖でつながっています。
農薬や化学肥料、大気汚染などで、環境に悪影響を与えるといずれは、人間に還ってくることになります。
 丸本酒造のオーガニック栽培では、農薬不使用は言うに及ばず、精米工程で生まれる米ぬかと発酵工程で生まれる酒粕をペレット状に整形し、これを圃場に戻すことにより優良な窒素肥料とミネラルを土に供給して、酒造会社ならではの自然循環を実現しています。

私たちの考えるオーガニックとは

 私たちの有機栽培だけでは自然を守るには非力です。「自然を守る」栽培方法だけでなく、「自然を守る人をふやす」ことが必要です。私たちの考える「オーガニック」とは、そのための小さな一歩です。

「日々の生活を大切にしながら、自立した意識 を持つ人」を増やしていく、
それは、いちばん大切な目的地。
私たちも修行の身です。